ちゃこのカケラ

作詞、作曲、歌うたいの 気づきのヒミツの保管場所

【Mさんへ】第一章「やらない後悔よりやって後悔」

街は音楽祭のように賑わっていて、木々が並ぶ開けた通りで

7年前、喧嘩別れをしてもう会えなくなった友達にばったり会った。

 

 

彼女は男友達と2人、こちらは5人位のグループで

私以外の何人かが、やあやあと挨拶をし、話をしだした。

 

 

 

 

7年前の彼女との最後は…よく覚えていない。

でも、あまり気持ちのいい別れではなかったような気がする。

一応、「喧嘩別れした親友」のようなレッテルを貼って

記憶の片隅に、ホコリをかぶってなんとなく存在していた。

 

最近の彼女は、ネットで調べてどんなことしてるかは知っていた。

 

 どんなこと、といっても、

ご存命であり、

当時一緒に担当してた楽器を未だ続け、

実力が認められ音楽大学に入学し、

金髪になり、

ダイエットに成功している

 

くらいしか知らないけど。

 

 

 

 

私は目の前にいる彼女が彼女であると認識しつつも、みないふりをしてその場をやり過ごし

井戸端会議の主要人物が別れの挨拶をしたので、そのまま離れた。

 

 

 

「もう2度と話しかけないで」

当時の…いや、もう今となっては酷いように脚色されたかも知れない

彼女のその言葉が脳内をリフレインしていた。

 

 

 

 

 

…彼女の姿が見えなくなって

少しだけ、話しかけなかったことに後悔の念を感じながら帰路に着いた。

 

 

 

 

彼女との思い出が蘇る。

 

 

彼女とは、休日をよく共にする

大変仲のいい、友達だった。

 

私止まりの交換日記、彼女のプリクラ帳(当時若者の間で流行っていた)、彼女との手紙のやりとり

 

いろんなモノが、未だ捨てきれず実家においてある。

元カレかよ。

 

 

 

まぁ、また機会があれば、話せばいいか…と少しモヤモヤしてるときに、

ふと、脳内で自身が語りかける。

 

「もしあなたが、明日死んでしまっても、

彼女に話しかけなかったことは後悔しない?」

 

 

 

少しだけ、ほんの少しだけ。

生きてる心地がしなかった。

勿体無く思った。

 

 

私の中には彼女の思い出がたくさんで

どうしてるかなとネットで調べるほど

7年間も想う程、…なにかが残っていて

 

 

 

それって私にしかないもの。

発信しないでどうするの。

 

 

 

 

 

私は去った彼女を追いかけた。

 

♪〜

※いい感じのBGMをイメージしてください

※多分ジャニーズあたり

 

 

 

 

追いかけたと言っても、どこにいったかわからなかったけど、

彼女のドレスアップの雰囲気と当日の街の雰囲気からし

きっと近くの音楽ホールだろう、とだいたいの見当はついた。

 

 

 

 

……続きはこちら

 

 

 

ちゃこ